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10月
2018年10月1日更新分

石油元売り3社、イラン産原油の輸入停止を通知

−米国のイラン制裁措置を受けて−

 米国がイラン産原油に対する制裁を11月5日に再開することを受け、JXTGホールディングス、昭和シェル石油、富士石油の石油元売り3社が、イラン側に対し原油の輸入停止の意向を通知したことが明らかとなりました。
 輸入制限に反して原油調達を続けた場合、米国内で企業活動ができなくなる恐れがあるためです。
 現在、日本政府は輸入の継続を求めて米国と協議を続けていますが、3社とも契約上の問題から9月5日までに原油取引の停止をイラン側に通知しないと、11月以降も輸入が続きかねないと判断。政府の協議結果を待たずに今回の措置に踏み切った模様です。
 イランは日本の原油輸入量の約5%を占め、その輸入数量は2017年約1,000万KLですが、今回このほとんどを輸入している3社が輸入停止したことで、現在取引契約のない出光興産、コスモ石油も同調する見通しです。
 3社は今後、増産の余地がある日本最大の輸入元であるサウジアラビアなどから原油を代替え調達する方針としていますが、この9月23日開かれた産油国の会議において7月決めた生産目標の上限までの生産は再確認されたものの、増産の勧告は見送られたことから、価格も含め今後の動向が注目されます。 日本の原油調達先のシェア(2017年)
(出所:JXTGホールディングス、昭和シェル石油、富士石油)